取締役に求められる法律とコンプライアンスの基礎知識
2021/06/11   コンプライアンス, 会社法

第１部　取締役の職務と責任

１．企業・取締役を取り巻く社会的・法的環境
　　１）近時の企業不祥事の概観
　　２）企業不祥事の発生・発覚の背景にあるもの
　　３）重要度を増すグループ内部統制
　　４）取締役に対する責任追及の厳格化

２．取締役の法的地位～取締役とは何か
　　１）株式会社の本質
　　２）役員と会社の関係
　　３）取締役の選任・報酬等
　　４）取締役の報酬に関する動向
　　５）監査役の選任・報酬等
　　６）従業員との違い

３．取締役と会社の機関の関係
　　１）株主総会の権限
　　２）取締役会のミッション
　　３）取締役会の招集・決議
　　４）取締役会専決事項
　　５）監査役（会）、監査等委員会、監査委員会のミッション
　　６）監査役（会）の権限（職務）
　　７）代表取締役と各機関の関係
　　　　（監査役設置会社・監査等委員会設置会社）
　　８）現実とのギャップ

４．取締役の義務
　　１）法令等遵守義務
　　２）善管注意義務・忠実義務
　　３）内部統制システム構築義務
　　４）競業避止義務
　　５）利益相反取引の禁止

５．取締役の法的責任
　　１）取締役の民事責任に関する基本原則（任務懈怠責任）
　　２）経営判断の原則
　　３）経営判断原則の要件
　　４）経営判断にあたっての留意点
　　５）株主代表訴訟の手続
　　６）経営判断に問題があったとされた裁判例
　　７）不祥事における取締役の善管注意義務違反が問題となる類型
　　８）信頼の原則
　　９）役員の刑事上の責任

６．コーポレート・ガバナンス
　　１）コーポレートガバナンスとは
　　２）コーポレートガバナンス・コード

７．取締役としての実務上の留意点
　　１）取締役の役割
　　２）通常時における職責（監視・監督義務）の果たし方
　　３）非常時における職責の果たし方
　　４）判例にみる実務のあり方

第２部　取締役に求められるコンプライアンスとリスク管理の基礎知識

１．危機管理の現場で考えるコンプライアンスとリスク管理
　　～事故事例にみる対応のあり方
　　１）何が問題だったのか
　　２）コンプライアンスとは何か
　　３）「知識」よりも「意識」
　　４）企業風土（統制環境）の重要性
　　５）人間心理・組織力学を理解する

２．会社と従業員を守るコンプライアンスを目指して
　　１）取締役に求められる姿勢
　　２）悩ましい案件にどう対応するか