「Share」「YouTube」アップロードに続々逮捕!!どうなる動画投稿?!
2011/06/13 知財・ライセンス, 著作権法, エンターテイメント
「明日のナージャ」「嵐」アップロードに御用!!
①動画投稿サイト「ユーチューブ」にアイドルグループ「嵐」のコンサート映像を無断投稿したとして、埼玉県警は5月、著作権法違反容疑で男性会社員(51歳)を逮捕した。県警によると、ユーチューブをめぐっては昨年6月、漫画を無断投稿したとして、京都府警が中学生を逮捕しているが、動画投稿での摘発は全国初。
②高知県警生活環境課と高知南署6月3日、ファイル共有ソフト「Share」を通じて、東映アニメーションが著作権を持つアニメ「明日のナージャ」の第1話「ナージャ、運命の扉!!」と第2話「怪盗黒バラの夜」をファイル共有ソフト「Share」を使って権利者に無断でアップロードしていた高知県香南市の会社員男性(27歳)を著作権法違反(公衆送信権侵害)の疑いで逮捕。同4日に高知地検へ送致した。AACS(コンピュータソフトウェア著作権協会)が明らかにした。
逮捕者の「心理」とは?!
①県警サイバー犯罪対策課などによると、男性は自分のホームページを開設、閲覧者が増えれば増えるほど、入ってくる収入も多くなるようにしていた。 男性は、テレビ番組やDVDの動画映像の無断投稿について、複数の著作権団体から数十回にわたり警告を受けており、またユーチューブに登録していたアカウントも十数回、停止になっていたものの、停止になっても再登録して動画を投稿し続けたという。
逮捕後の県警の調べに、男性は「小遣い稼ぎのためにやった」と供述している。
②男性は、アップロードしたアニメーションを不特定多数のネット利用者に対して送信できるようにし、著作権(公衆送信権)を侵害した疑い。
男性は「ファイル共有ソフトを使うものとして当然のことをした」と供述。男性が公開していたファイルは、Shareで入手したファイルをそのままアップロードしていたものと見られる。
どうなる?!無断アップロードの今後!!
取り上げた2つの事件の共通点は、動画の違法掲載は犯罪という意識が薄いこと。一方で、知的財産の権利者側の意識は近年向上傾向にあり、今後は摘発が増えるのでは、との見方もある。
他方で、違法アップロードを抑制するためには、違法アップロードの恩恵を受けている側の意識の改善も急務である。犯罪に加担しているともいいうることの意識啓発の必要性が高まっているといえる。
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