悪天候にもめげずに実施された嵐のライブ
2011/09/07 コンプライアンス, 危機管理, 民法・商法, エンターテイメント
問題の所在
4日、国民的人気グループ嵐のライブが東京・国立競技場で行われた。
公演は台風12号の影響から当初の日程を変更して行われたが、当日も激しい雨と強風にみまわれた。
このような、野外イベントには天候上のリスクが常につきまとうが、悪天候下でのイベント開催上の問題点にはどのような問題があるだろうか。
生じうるリスク
先月、アメリカのインディアナ州で行われた野外ライブでは、突如発生した強風により、ステージの屋根が崩壊する事故があった。その結果、5人が死亡し、40人以上が怪我を負っている。イベント主催者が悪天候による事故の可能性が予測できたにもかかわらず、イベントを中止しなかった場合、主催者には事故の被害者に対して責任を問われるだろう。その一方、イベントを中止した場合にも、主催者はチケット払い戻しのリスクを負うと考えられる。
リスクへの対処
このようなリスクを避けるためには、各種のイベントへの加入が考えられる。イベント保険には、興行が中止になった場合の興行中止保険、設置した施設の崩壊や主催者の運営上の不手際により入場者に施設賠償責任保険がある。ツイッターやインターネットの書き込みで容易に人を集めることができるようになった現在、イベントの開催は身近なものとなっている。そのため、今後イベント保険のニーズや重要性は高まっていくと考えられる。
所感
しかしながら、入場者が怪我を負うことなく、イベントが開催されるに越したことはない。先日の嵐のコンサートは、主催者側は公演日程を変更し、また、強風を考慮して、高さ80メートル×距離100メートルのフライングを取りやめるなど、入場者及び公演者の安全に配慮した形でイベントを実施した。
イベント主催者による適切な状況判断がなされた一例ではないだろうか。
関連コンテンツ
新着情報
- ニュース
- 顧客データの他社移行拒否で三菱商事子会社に排除措置命令2025.1.8
- NEW
- 建設作業員らの個人情報を管理するクラウドサービスの利用企業が他社に乗り換えるのを妨害したとして...
- 解説動画
- 江嵜 宗利弁護士
- 【無料】新たなステージに入ったNFTビジネス ~Web3.0の最新動向と法的論点の解説~
- 終了
- 視聴時間1時間15分
- 解説動画
- 斎藤 誠(三井住友信託銀行株式会社 ガバナンスコンサルティング部 部長(法務管掌))
- 斉藤 航(株式会社ブイキューブ バーチャル株主総会プロダクトマーケティングマネージャー)
- 【オンライン】電子提供制度下の株主総会振返りとバーチャル株主総会の挑戦 ~インタラクティブなバーチャル株主総会とは~
- 終了
- 視聴時間1時間8分
- 業務効率化
- LAWGUE公式資料ダウンロード
- セミナー
- 潮崎明憲 氏(株式会社パソナ 法務専門キャリアアドバイザー)
- 優秀な法務パーソンを自社に迎えるには ~法務専門CAが語るリアル~(アーカイブ)
- 2025/01/22
- 12:00~12:30
- まとめ
- 独占禁止法で禁止される「不当な取引制限」 まとめ2024.5.8
- 企業同士が連絡を取り合い、本来それぞれの企業が決めるべき商品の価格や生産量を共同で取り決める行...
- 弁護士
- 水守 真由弁護士
- 弁護士法人かなめ
- 〒530-0047
大阪府大阪市北区西天満4丁目1−15 西天満内藤ビル 602号
- 業務効率化
- Legaledge公式資料ダウンロード
- 弁護士
- 大谷 拓己弁護士
- 弁護士法人 咲くやこの花法律事務所
- 〒550-0011
大阪府大阪市西区阿波座1丁目6−1 JMFビル西本町01 9階