米アップル、「iPhone 5」を発表!
2012/09/14 知財・ライセンス, 特許法, メーカー
概要
米アップルは12日、新型スマートフォン「iPhone 5」を発表した。
日本では、ソフトバンクモバイル(SBM)とKDDIから、21日に発売される。
世界中が待ちに待った、iPhone新型モデル。
デザイン面では、現行モデル「4S」に比べ縦に拡大した4インチの高精細画面を搭載しながらも、厚さ7.6ミリ、重量112グラムとし、「4S」よりも18%薄く、20%軽くなった。
これにより、片手での操作が可能になる。
さらに機能面では、高速化が進むIT界の潮流と消費者ニーズに対応し、処理速度の向上に重きが置かれた結果、新しいA6プロセッサを採用し、CPUもグラフィックも「4S」の2倍の速度を実現した。
A5プロセッサに比べ、ウェブページの起動速度が2.1倍速くなり、写真アプリの画像の保存は1.7倍速くなる。
また、iPhoneで初めて第4世代(4G)の高速通信規格「LTE」に対応し、OSも刷新して操作性が飛躍的に向上することが見込まれる。
現在スマートフォン市場では、iPhoneと、米グーグルのOS「アンドロイド」を搭載した韓国サムスン電子の端末がしのぎを削る。
また、フィンランドの携帯大手ノキアも、米マイクロソフトの最新OSを搭載した新モデルを先日発表したばかりで、今後グーグルとマイクロソフト両OS陣営との間で激しい攻防が繰り広げられる見通しだ。
コメント
スマートフォンをめぐり、現在アップルは、世界各地でグーグルOS「アンドロイド」陣営のサムスンと特許紛争の真っ只中である。
それに加え、今回の「iPhone 5」の発表を受け、多くのLTE関連特許を持つサムスンはアップルに対しLTE技術関連の特許訴訟を起こすとの見方が有力であり、両社の訴訟合戦は今後ますます混迷を極めることになりそうだ。
そもそも、両社においてこのような先端的技術を駆使した製品が作られる場合、それに盛り込まれる技術については、双方が持つ複数の特許が絡んでくることは避けられないだろう。
訴訟の長期化による不安定状態を続けるよりも、双方が互いにその実施権を供与するクロスライセンス契約を結ぶなどして和解に向かう方が、利便性を追求する消費者のニーズに沿うことになるのではないか。
関連リンク
- サムスン電子 アップルに対しLTE技術関連の特許訴訟を起こす可能性(リンク切れ)
- クロスライセンス契約の例(ソニーとサムスン電子)
- クロスライセンス契約締結による訴訟終了の例(ソニーとLG電子)
関連コンテンツ
新着情報
- 業務効率化
- Araxis Merge 資料請求ページ
- 弁護士
- 片山 優弁護士
- オリンピア法律事務所
- 〒460-0002
愛知県名古屋市中区丸の内一丁目17番19号 キリックス丸の内ビル5階
- まとめ
- 中国:AI生成画像の著作権侵害を認めた初の判決~その概要と文化庁「考え方」との比較~2024.4.3
- 「生成AIにより他人著作物の類似物が生成された場合に著作権侵害が認められるか」。この問題に関し...
- セミナー
- 吉岡 潤(税理士法人日本経営 パートナー税理士)
- 鈴木 景 弁護士(弁護士法人GVA法律事務所 パートナー/第二東京弁護士会所属)
- 【オンライン】事業承継を成功させるための法務面・税務面におけるポイント ~令和7年度税制改正大綱を盛り込んで、専門家がわかりやすく解説!~
- 2025/01/17
- 12:00~12:50
- 業務効率化
- ContractS CLM公式資料ダウンロード
- 弁護士
- 平田 堅大弁護士
- 弁護士法人かなめ 福岡事務所
- 〒812-0027
福岡県福岡市博多区下川端町10−5 博多麹屋番ビル 401号
- 解説動画
- 江嵜 宗利弁護士
- 【無料】新たなステージに入ったNFTビジネス ~Web3.0の最新動向と法的論点の解説~
- 終了
- 視聴時間1時間15分
- 解説動画
- 加藤 賢弁護士
- 【無料】上場企業・IPO準備企業の会社法務部門・総務部門・経理部門の担当者が知っておきたい金融商品取引法の開示規制の基礎
- 終了
- 視聴時間1時間
- ニュース
- 青森市内の2社を書類送検、労災隠しとは2025.1.9
- NEW
- 青森労働基準監督署は7日、従業員が労災で休業したにもかかわらず報告していなかったとして、青森...