米アップルが中国でiPhone5発売も、シェア拡大には中国移動との提携不可欠
2012/12/14 海外法務, 海外進出, 外国法, メーカー
概要
米アップルの新型スマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)5」が14日、中国で発売になる。
中国のスマホ市場は今年、米国を抜いて世界最大になるとみられているが、アップルのシェアは低下している。アップルは現在、iPhoneを直営店7店・再販業者、中国連合通信(チャイナ・ユニコム)、中国電信(チャイナ・テレコム)を通じて販売している。iPhone5の予約販売は、中国連合通信だけで30万台を超えた。
ただ、中国連合通信と中国電信の携帯電話加入者は、合計しても、中国移動の半分以下。
アップルは新製品の投入で巻き返しを図るが、中国で中長期的にシェアを伸ばせるかは、同国の携帯電話最大手、中国移動と提携できるかにかっているとの見方が多い。大幅なシェア拡大には中国移動との提携が不可欠との見方が多い。アップルは4年前から中国移動と提携交渉を進めている。
なお、米調査会社IDCによると、中国スマホ市場でのアップルのシェア(出荷ベース)は第3・四半期に低下、ランクは第2・四半期の4位から、6位に落ちた。
コメント
中国で苦戦しているアップルの攻勢のためには、同国の携帯電話最大手、中国移動との提携が必要不可欠であると考えられる。アップルは4年前から中国移動と提携交渉を進めている。両者の提携は可能性が高いと考えられるが、現在の中国移動の第3世代移動通信(3G)規格「TD-SCDMA」ではなく、次世代規格「TD-LTE」での提携になるとみている。次世代規格TD-LTEは現在試験中で、本格的な商業展開は数年先になる可能性があり、両社の提携もそれまで実現しない可能性がある。アップルの攻勢にも時間がかかる可能性がある。
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