【ベトナム】最低賃金、約15%引き上げ
2014/01/27 海外法務, 海外進出, 外国法, その他
事案の概要
ベトナム全土で2013年12月31日より、最低賃金が引き上げられた。これはベトナムで操業する国内企業、外国企業ともに適用される。
ベトナムの最低賃金の引き上げは2013年1月になされたばかりであり、その時は約17%の引き上げとなっていた。
最低賃金はベトナムの地域を4つの区分に分け、それぞれの区分での生活水準に合わせてそれぞれ設定されている。
ハノイやホーチミンの市区部などをRegion I、ハノイ、ホーチミンの市区部以外、ハイズン省ハイズン市 などをRegion II 、バクニン省の一部地域などをRegion III 、左記以外の地域をRegion IV としている。
具体的な数字としては、Region Iで月給2,350,000ベトナムドンから2,700,000ベトナムドンへ(約11400円から13100円)最低賃金が引き上げられた。以下、Region IIでは2,100,000から2,400,000、Region IIIでは1,800,000から2,100,000、Region IV では1,650,000から1,900,000へと引き上げられている。平均すると15%の引き上げになるとのことである。
また今回の改訂では、高度な技能などを有する労働者の最低賃金水準は、それぞれの地域の最低賃金よりも、少なくとも7%上乗せした水準にしなければならないこととされた。
最低賃金の引き上げは、タイ、インドネシア、マレーシアなどの他の東南アジア諸国でも続々と行われている。人々の購買力の増進が期待される一方で、賃金水準の上昇によって、製造拠点としての優位性が失われていく懸念もある。
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