パナソニック-三洋電機、統合完了へ 完全子会社化
2010/07/30 商事法務, 戦略法務, M&A, 会社法, メーカー
パナソニックは、パナソニック電工と三洋電機を完全子会社化することを決め、TOB(株式公開買付け)を行うことを発表した。期間は2010年8月23日から同年10月6日まで。完全子会社化を行うため、予定買付け数に達しなかった場合には、TOB終了後にパナソニックを完全親会社、三洋電機・パナソニック電工をそれぞれ完全子会社とする株式交換を実施する予定。
ブランドを原則としてパナソニックに集中し、三洋電機が高い競争力を持つ地域・分野では三洋ブランドを存続させることで、世界規模での熾烈な競争にある家電産業での生き残りを図る。
※ 完全子会社
特定の株式会社の発行済み株式の全部を有する株式会社。またはその他これと同等のものとして法務省令で定める株式会社をいう。
子会社との相違は、親会社が保有する株式が「総株主の議決権の過半数」(会社法2条3号)か、という点。
※ 株式交換
株式会社がその発行済み株式の全部を他の株式会社又は合同会社に取得させること。(会社法2条31号)
具体的に、消滅会社(本件では三洋電機・パナソニック電工)株主が存続会社(本件ではパナソニック)に対して消滅会社株式を交付し、交換比率に応じた存続会社株式を受取る。
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