ウナギ偽装共謀の疑い ヨーカ堂社員共謀の疑い
2010/08/19 コンプライアンス, 業法対応, 食品衛生法, 流通
本件は、「ヨーカ堂」が2003年~5年の間に輸入した数千トンの中国産ウナギのうち、禁止薬物混入の疑いが浮上したことなどで需要が激減したため、在庫のうち安全と思われるものを3回に分けて食品販売業の「日洋」(東京都新宿区)を仲介して、水産物輸入販売業の「高山シーフード」(東京都三鷹市)に販売した。
このうち、2回目の取引で「日洋」と「高山シーフード」との間で「ウナギの輸入業者を偽装するために、ウナギの箱を詰め替えて販売してほしい」との覚書を取り交わしたとされている。
そして、3回目の取引では事実上「日洋」を介さずに「ヨーカ堂」と「高山シーフード」に転売された疑いがあり、商談で「高山シーフード」側が箱の詰め替え作業などの経費を見積もった計算書類を示していたとされており、「ヨーカ堂」も偽装の事実を知って共謀して転売した疑いがある。
有毒な、若しくは有害な物質が含まれ、若しくは付着し、又はこれらの疑いがある食品は、これを販売又は販売の用に供するために、加工・使用・調理してはならず(同法6条2項)、これに違反した場合には3年以下の懲役又は300万円以下の罰金規定がある(同法71条1項)。
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