ストップ!クレジットカード現金化
2010/12/01 消費者取引関連法務, 景品表示法, 金融・証券・保険
今月から、消費者庁ホームページに特設ウェブサイトを設け、岡崎消費者担当大臣からのビデオメッセージを掲載するとともに、ポスター・チラシなどを可能な限り広く配布する予定だ。
なるべく多くの消費者の方に、換金目的でカードを利用することは、クレジットカード会員規約に違反する行為であること等を周知し、また、借入や返済でお悩みの方には、クレジットカードの現金化を考える前に、専門の相談窓口に相談するよう呼びかける。
<問題点の検証>
最近、インターネットや新聞・雑誌等で「クレジットカードのショッピング枠を現金化します」などという広告が、よく掲載されていることがある。
これらは、一部の業者が当座の資金に困ったカード利用者に、ショッピング枠を現金化するように勧誘するもの。
換金目的でカードを利用することは、「クレジットカード会員規約」に違反する行為で、カードの利用ができなくなったり、結局は自分の債務を増やすことになる。また、犯罪や思わぬトラブルに巻き込まれるケースもある。
景品表示法など、合法であることを強調する業者もいますが、現金化が問題であることには変わりない。
これは、本来の論点を意図的に外して、消費者に対して、正常な判断を困難にしているともいえる。
100万円のものを買って、90万円のキャッシュバックを得た場合(注:計算は簡略してあります)
カードの引き落としが2ヵ月後だとすると、
その時に、100万円を返済すると、約11%の金利になる。
これを年利にしてみると、約66%程にもなってしまう。
具体的に判断してみると、かなり高い利息であることが分かると思う。
換金目的でのクレジットカードの利用はカード会社の会員規約に反することから、会員資格の剥奪や即時弁済を迫られる等、予想もしないような不利益を招いてしまう可能性がある。ここが本質的な問題点である。
このような重要なポイントについての判断を困難にしてしまい、「手軽」・「安心」・「信頼」などを強調する業者の広告に騙されないように、クレジットカードの現金化ストップの呼びかけキャンペーンの果たす役割は大きいのではないか。
関連サイト
消費者庁
社団法人日本クレジット協会
関連コンテンツ
新着情報
- 弁護士
- 平田 堅大弁護士
- 弁護士法人かなめ 福岡事務所
- 〒812-0027
福岡県福岡市博多区下川端町10−5 博多麹屋番ビル 401号
- 解説動画
- 加藤 賢弁護士
- 【無料】上場企業・IPO準備企業の会社法務部門・総務部門・経理部門の担当者が知っておきたい金融商品取引法の開示規制の基礎
- 終了
- 視聴時間1時間
- 業務効率化
- ContractS CLM公式資料ダウンロード
- 業務効率化
- Legaledge公式資料ダウンロード
- 解説動画
- 大東 泰雄弁護士
- 【無料】優越的地位の濫用・下請法の最新トピック一挙解説 ~コスト上昇下での価格交渉・インボイス制度対応の留意点~
- 終了
- 視聴時間1時間
- 弁護士
- 目瀬 健太弁護士
- 弁護士法人かなめ
- 〒530-0047
大阪府大阪市北区西天満4丁目1−15 西天満内藤ビル 602号
- セミナー
- 登島和弘 氏(新企業法務倶楽部 代表取締役…企業法務歴33年)
- 登島さんとぶっちゃけトーク!法務懇談会 ~第14回~
- NEW
- 2025/02/13
- 19:00~21:00
- ニュース
- Googleに排除措置命令へ、公取委がGAFAへ初の措置2025.1.6
- NEW
- 世界で最も利用されているインターネット検索エンジンを提供する米グーグル。同社が、独占禁止法に違...
- まとめ
- 株主提案の手続きと対応 まとめ2024.4.10
- 今年もまもなく定時株主総会の季節がやってきます。多くの企業にとってこの定時株主総会を問題無く無...