シャープ 銀行主導の再建へ 本社や主力工場に根抵当権設定
2012/09/07 事業再生・倒産, 民法・商法, メーカー
概要
シャープの本社(大阪市阿倍野区)や亀山工場(三重県亀山市)を含む国内のほぼ全ての事業所、拠点の不動産に、主力取引銀行二行を抵当権者とする根抵当権が設定されていることが、6日に判明した。みずほコーポレート銀行と三菱UFJ銀行が追加融資の担保として設定したもので、極度額はそれぞれ750億円、計1500億円とされている。
シャープはこれまでコマーシャル・ペーパーや社債発行によって市場から資金を調達し、また、銀行からも無担保で融資を受けてきたが、急激な業績の悪化により信用力は地に落ちた。市場からの調達の途は閉ざされ、遂に無担保融資の途もなくなったことになる。担保を供与した上での銀行融資に頼らざるを得なくなったいま、シャープの再建は銀行主導の様相が一層強まっている。
なお、シャープは今冬の従業員の賞与を大幅に削減する方針を固め、これを追加リストラ策の柱として主力行から追加融資などを取り付けたい考えも表している。
コメント
2008年から始まったシャープの経営危機が、いよいよ山場を迎えようとしている。ムーディースが5日に短期債格付けをNot-Primeに引き下げたことも加わり、八方塞がり状態のシャープが、銀行主導でいかなる再建の途を辿っていくのか。悲観的な報道や分析が相次ぐ中で、直接取引先約5700社を抱えるシャープが、長年に亘って蓄積した膿を出し切り、不時着ではなく、V字回復の途を辿ることを祈ってやまない。
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