花王、独ヘンケル社と和解成立 泡状ヘアカラー訴訟
2012/10/04 知財・ライセンス, 特許法, メーカー
概要
花王は3日、ドイツの日用品大手ヘンケルグループが日独で販売する泡状ヘアカラー(染毛剤)が同社の知的財産権を侵害したとして両国の裁判所に提訴していたが、9月28日付で和解が成立したと発表した。花王は提訴を取り下げ、ヘンケルに特許技術をライセンス供与する。
花王は2011年2月、ヘンケル社およびヘンケルグループの日本法人が日本で販売する泡状ヘアカラー製品が花王の保有する知的財産権を侵害するとして、両社に対して日独両国の裁判所に提訴していた。
ヘンケルグループは花王に対して特許技術のライセンス料を支払うが、具体的な金額など「合意の詳細は契約上の義務により、守秘事項」(花王)としており明らかにしていない。
コメント
花王はヘンケル社だけでなく、泡状ヘアカラーの特許を侵害したとしてホーユーとも係争中であり、2月には東京地裁がホーユーに製造販売の差し止め仮処分決定を下している。
花王は2007年7月に日本で黒髪用ヘアカラー「プリティア ふんわり泡カラー」を、2008年10月には白髪用ヘアカラー「ブローネ 泡カラー」を発売し、日本の染毛剤市場に「泡状」という新しいカテゴリーを確立した。また、海外においても、花王グループ会社より香港、シンガポール、マレーシア、英国、オランダ、米国、タイ、台湾、フランスなどで販売しており、花王グループの美容関連事業の海外展開の柱となっている。関連の知財権も数十件に上るとされており、今後も同社の知的財産権をめぐる訴訟の動向に注目が集まる。
新着情報
- まとめ
- 改正障害者差別解消法が施行、事業者に合理的配慮の提供義務2024.4.3
- 障害者差別解消法が改正され、4月1日に施行されました。これにより、事業者による障害のある人への...
- セミナー
- 五反田 美彩 弁護士(弁護士法人GVA法律事務所/第一東京弁護士会所属)
- 林越 栄莉 弁護士(弁護士法人GVA法律事務所/第二東京弁護士会所属)
- 【オンライン】インフルエンサーに必要な法務知識とは?
- 終了
- 2024/11/27
- 12:00~13:00
- 解説動画
- 浅田 一樹弁護士
- 【無料】国際契約における準拠法と紛争解決条項
- 終了
- 視聴時間1時間
- 業務効率化
- Legaledge公式資料ダウンロード
- 弁護士
- 松田 康隆弁護士
- ロジットパートナーズ法律会計事務所
- 〒141-0031
東京都品川区西五反田1-26-2五反田サンハイツビル2階
- 弁護士
- 水守 真由弁護士
- 弁護士法人かなめ
- 〒530-0047
大阪府大阪市北区西天満4丁目1−15 西天満内藤ビル 602号
- 業務効率化
- LAWGUE公式資料ダウンロード
- ニュース
- Googleに排除措置命令へ、公取委がGAFAへ初の措置2025.1.6
- 世界で最も利用されているインターネット検索エンジンを提供する米グーグル。同社が、独占禁止法に違...
- 解説動画
- 江嵜 宗利弁護士
- 【無料】新たなステージに入ったNFTビジネス ~Web3.0の最新動向と法的論点の解説~
- 終了
- 視聴時間1時間15分