シルバー精工が破産手続き開始決定!
2012/01/11 事業再生・倒産, 倒産法, 破産法, メーカー
1.概要
元東証1部上場企業でミシンや情報機器を手掛ける「シルバー精工」は1月6日までに東京地裁から破産手続きの開始決定を受けた。
同社は、2011年9月に民事再生法の適用を申請していたが、結果として、同社は、民事再生手続きを断念することとなった。負債額は約12億円。シルバー精工は、子会社の売却などで資金を調達する再建計画をたてていたものの、税金などの優先債権が大きかったことと、高額での売却を望んでいたものの、希望通りにいかず、再建計画が作成できなくなり、破産手続きを開始することとなった。
同社は1952年の設立。初期はミシン、編み機、タイプライターなどを生産していた。1984年に東証一部に上場し、プリンターやシュレッダー、掃除機など幅広い製品を手がけていた。91年には売上高140億円を超え、国外に製品を輸出するなど、好調期もあった。ミシンの販売低迷で業績が悪化し、2011年1月に上場廃止となっていた。破産管財人には、大川康平弁護士が選任された。
2.雑感
かつて、編み機やタイプライターなどの製造を行っていた会社がIT化や社会の急激な変化についていけず、結果として破産するに至った。ミシンやタイプライターなどは、昔は、必ず各家庭にあったが、今は廃れてしまった。これからの企業はますます変化の激しい中で競争していかなければならず、ビジネスマンは先を読む力を鍛え、時代の流れや変化に敏感になって、ますます自己研鑽しなければならなくなるだろう。
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