大垣共立銀行 生体認証ATMを導入へ
2012/04/11 コンプライアンス, 情報セキュリティ, 個人情報保護法, 金融・証券・保険
大垣共立銀行は今年の9月から手のひらの静脈認証等を用いて、カードや通帳を用いずとも取引が可能となるATMの取扱を開始することを発表した。
利用するには、大垣共立銀行に口座を有している必要があり、暗証番号だけでなく、生年月日の入力も必要となる。
通常の利用方法とは異なり、生年月日入力という作業が加わるが、カードや通帳を用いずともATMが利用できるようになると、災害時や、出先で急に金銭が必要となったときにも、対応が可能となり、使い勝手がよくなるのではないだろうか。
また、この方法によれば、他人が引き出すことは困難になり、悪用されるケースは減っていくようにも思える。
しかし、最先端の機械に慣れない者にとっては、不便に感じるのではないだろうか。
また、手のひらの静脈とはいえ、登録することに対しては、どう受け止められるのであろうか。現在の日本では、なじみのない感覚であり、抵抗感もあるのではないだろうか。
そして、サービスの利用開始当初は、生体認証システムに対応するATMの数も限られているが、順次拡大していくことにより、利便性はより上がっていくものと思われる。
しかし、利用者が限られ、場所も限られるようだと、衰退していくシステムにもなりかねない。
だが、便利なシステムであるとの認識が広まれば、他行も同様のシステムも用い、より便利になっていくと思われる。
しかし、手のひらの静脈とはいえ、個人情報が含まれているものである。それを共通に利用できる制度の構築並びに理解には時間がかかっていくのではないだろうか。
難しい問題をかかえているが、是非とも広まっていってほしいシステムである。
大垣共立銀行はドライブスルー型のATMの利用を開始したり、24時間対応のATMを開設したりと、新システムの導入に積極的である。
次回はどのようなシステムを導入するのか楽しみである。
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