韓国独占禁止法への注目の高まり
2012/11/21 独禁法対応, 独占禁止法, その他
事案の概要
韓国の市場の番人である韓国公正取引委員会。この韓国公正取引委員会が、大手コングロマリットによる市場での優越的地位の濫用に対する監視を強めていることから、大量の法律業務が発生している。
長年、韓国では大手企業が成長している市場のパイを奪い尽くそうとしていることに中小企業が苦しんでいる。こうした状況を受けて、韓国公正取引委員会は、大手企業の活動を制限する政策を実施して、優越的地位の濫用をしているとみなされる企業に対する調査と制裁を強化することによって、中小企業の成長を促そうとしている。
また、韓国公正取引委員会は、多国籍企業が知的財産権を濫用する事例が増えているとして、韓国国内において特許権を濫用している疑いのある多国籍企業に対する監視も強めている。実際、無線技術関連特許における優越的地位を濫用して市場で不公正な競争を引き起こしているというアップル社のサムスン電子に対する訴えについても、韓国公正取引委員会は調査をしている。
コメント
韓国においては、独占禁止法は、経済政策の一つとして重視されている。韓国企業の国際競争力の強化などを意図して、特定の場合に独占禁止法の規定の適用を排除する規定も設けられており、独占禁止法の運用については、国の経済政策の影響を強く受けていることがうかがえる。そのため、韓国で活動する外資系企業としては、狙い撃ちを受けないよう、独禁法を上手く利用して、自社の利益を守ることも重要である。
新着情報
- 弁護士
- 福丸 智温弁護士
- 弁護士法人かなめ
- 〒530-0047
大阪府大阪市北区西天満4丁目1−15 西天満内藤ビル 602号
- 業務効率化
- 鈴与の契約書管理 公式資料ダウンロード
- 弁護士
- 髙瀬 政徳弁護士
- オリンピア法律事務所
- 〒460-0002
愛知県名古屋市中区丸の内一丁目17番19号 キリックス丸の内ビル5階
- セミナー
- 五反田 美彩 弁護士(弁護士法人GVA法律事務所/第一東京弁護士会所属)
- 林越 栄莉 弁護士(弁護士法人GVA法律事務所/第二東京弁護士会所属)
- 【オンライン】インフルエンサーに必要な法務知識とは?
- 終了
- 2024/11/27
- 12:00~13:00
- 解説動画
- 浅田 一樹弁護士
- 【無料】国際契約における準拠法と紛争解決条項
- 終了
- 視聴時間1時間
- ニュース
- 青森市内の2社を書類送検、労災隠しとは2025.1.9
- NEW
- 青森労働基準監督署は7日、従業員が労災で休業したにもかかわらず報告していなかったとして、青森...
- 業務効率化
- Lecheck公式資料ダウンロード
- まとめ
- 中国「データ越境移転促進・規範化規定」解説2024.4.23
- 中国の現行法令上, 香港・マカオ・台湾を除く中国本土内(「境内」)から境外への個人情報等の移転...
- 解説動画
- 奥村友宏 氏(LegalOn Technologies 執行役員、法務開発責任者、弁護士)
- 登島和弘 氏(新企業法務倶楽部 代表取締役…企業法務歴33年)
- 潮崎明憲 氏(株式会社パソナ 法務専門キャリアアドバイザー)
- [アーカイブ]”法務キャリア”の明暗を分ける!5年後に向けて必要なスキル・マインド・経験
- 終了
- 視聴時間1時間27分