ファストリ、米高級ジーンズ・Jブランドを買収
2012/12/03 戦略法務, M&A, 会社法, メーカー
事案の概要
「ユニクロ」を展開するファーストリテイニングは11月30日、米高級ジーンズのJブランドホールディングスを約250億円で買収すると発表した。ファストリは12月末までにJブランドHDの株式の8割を取得し、子会社化する。買収費用は手元資金で賄う方針だ。JブランドHDの創業者のジェフ・ルーズCEOは留任して、経営に当たる。
2005年設立のJブランドHDは自社開発したデニム素材や洗練されたデザインを強みに年40%~50%のペースで売り上げを伸ばしている。11年12月期の売上高は約100億円に達し、米高級ジーンズ市場では10%のシェアを占めるという。
ファストリの営業利益率が14%であるのに対し、JブランドHDのそれは26%であり、ファストリは項収益を維持するノウハウを取り込むメリットは大きいと判断した。ユニクロなどグループ企業との商品開発などに生かす考えだ。
ファストリは04年以降、国内外で相次いでM&Aを実施。現在は4社を傘下に持つ。しかし、事業継続を断念した例も多く、連結売上高に占める4社の比率は10%程度であり、ユニクロに続く基幹ブランド育成が急務となっている。
ファストリは、世界最大のアパレル市場である米国では、ユニクロの店舗数も5店に留まり、赤字が続く。米国では一定のステータスがあるJブランドを傘下に取り込み、米国市場の攻略に弾みをつける目論みだろう。
コメント
近年グローバル化を進めており、極めて積極的な事業展開を繰り広げているファストリ。
そのファストリが、弱点であった世界最大のアパレル市場の米国でもビジネスチャンスを拡大していく。JブランドHDと組んで、より高品質で低コストの商品提供が可能になれば、ファストリのグローバル化は、ますます進んでいくことになるだろう。
関連サイト
新着情報
- 解説動画
- 岡 伸夫弁護士
- 【無料】監査等委員会設置会社への移行手続きの検討 (最近の法令・他社動向等を踏まえて)
- 終了
- 視聴時間57分
- セミナー
- 茂木 翔 弁護士(弁護士法人GVA法律事務所/第一東京弁護士会所属)
- 【オンライン】2024年Web3重要法令改正等の確認
- 終了
- 2024/12/06
- 12:00~13:00
- 弁護士
- 片山 優弁護士
- オリンピア法律事務所
- 〒460-0002
愛知県名古屋市中区丸の内一丁目17番19号 キリックス丸の内ビル5階
- 解説動画
- 江嵜 宗利弁護士
- 【無料】今更聞けない!? 改正電気通信事業法とウェブサービス
- 終了
- 視聴時間53分
- 業務効率化
- ContractS CLM公式資料ダウンロード
- 業務効率化
- Legaledge公式資料ダウンロード
- まとめ
- 今年秋施行予定、改正景品表示法の概要2024.4.25
- 昨年5月に成立した改正景表法が今年秋に施行される見通しです。確約手続きの導入や罰則規定の拡大...
- 弁護士
- 水守 真由弁護士
- 弁護士法人かなめ
- 〒530-0047
大阪府大阪市北区西天満4丁目1−15 西天満内藤ビル 602号
- ニュース
- 外国人雇用の理由「労働力不足の解消や緩和」が60%超 -厚労省2025.1.7
- NEW
- 厚生労働省が日本で働く外国人についての調査を初めて実施し、その結果を公表しました。 その中で...