「自爆営業」の職場に勤めるうつ病の男性自殺。遺族、日本郵便を提訴
2013/12/06 労務法務, 労働法全般, その他
事案の概要
遺族らの訴状等によると、男性の自殺の経緯は以下の通りである。
男性は1982年に郵便局へ就職、2006年にさいたま新都心郵便局に異動した。さいたま新都心郵便局は、勤務時間中上司から罵声を浴び、配達ミス等をすると朝礼で同僚数百人を前に反省を述べさせられ、年間約6千~9千枚の販売目標がある年賀状を自ら買い取る「自爆営業」が行われるという職場環境だった。
2008年に男性はうつ病と診断される。その後3回にわたり休業と復帰を繰り返し、復帰後の2010年12月、業務時間中に新都心郵便局の4階から飛び降り、死亡した。
男性の自殺後、妻が日本郵便を提訴。妻は、「夫は薬を飲みながら働き、亡くなった。病気にならない、病気にさせない職場環境に近づいてほしいと思い訴えた」と述べている。
コメント
企業が、各事業所における労働環境を全て適正にすることは困難な面もある。しかし、一つの事業所で労働環境が原因で訴訟になれば、企業は人的・金銭的負担、社会的評価の低下等の多大な損害を被る。今回の日本郵便の例でも、新都心郵便局と言う一つの事業所に関する訴訟で、企業には多大な損害が生じてしまった。
関連コンテンツ
新着情報
- 弁護士
- 平田 堅大弁護士
- 弁護士法人かなめ 福岡事務所
- 〒812-0027
福岡県福岡市博多区下川端町10−5 博多麹屋番ビル 401号
- 業務効率化
- Legaledge公式資料ダウンロード
- 解説動画
- 斎藤 誠(三井住友信託銀行株式会社 ガバナンスコンサルティング部 部長(法務管掌))
- 斉藤 航(株式会社ブイキューブ バーチャル株主総会プロダクトマーケティングマネージャー)
- 【オンライン】電子提供制度下の株主総会振返りとバーチャル株主総会の挑戦 ~インタラクティブなバーチャル株主総会とは~
- 終了
- 視聴時間1時間8分
- ニュース
- 生理休暇中に旅行、休暇の不正取得を繰り返した女性教諭が懲戒免職に2025.1.9
- NEW
- 大阪府教育庁は2024年12月26日、生理休暇や介護休暇の不正取得などを常習的に繰り返していた...
- セミナー
- 吉岡 潤(税理士法人日本経営 パートナー税理士)
- 鈴木 景 弁護士(弁護士法人GVA法律事務所 パートナー/第二東京弁護士会所属)
- 【オンライン】事業承継を成功させるための法務面・税務面におけるポイント ~令和7年度税制改正大綱を盛り込んで、専門家がわかりやすく解説!~
- 2025/01/17
- 12:00~12:50
- 弁護士
- 大谷 拓己弁護士
- 弁護士法人 咲くやこの花法律事務所
- 〒550-0011
大阪府大阪市西区阿波座1丁目6−1 JMFビル西本町01 9階
- 解説動画
- 江嵜 宗利弁護士
- 【無料】今更聞けない!? 改正電気通信事業法とウェブサービス
- 終了
- 視聴時間53分
- まとめ
- 改正障害者差別解消法が施行、事業者に合理的配慮の提供義務2024.4.3
- 障害者差別解消法が改正され、4月1日に施行されました。これにより、事業者による障害のある人への...
- 業務効率化
- クラウドリーガル公式資料ダウンロード