パナソニック、人材派遣子会社の売却検討
2014/07/16 労務法務, 労働者派遣法, メーカー
事案の概要
2014年7月15日、パナソニックが100%子会社の人材派遣会社パナソニックエクセルスタッフ(大阪市)を今年度中に売却する検討に入ったことが分かった。秋をめどに入札をして売却先を決めるという。
パナソニックの狙いは、グループ会社を整理し、成長が見込める住宅や自動車関連事業などに経営資源を集中することにある。また、系列派遣会社によるグループ企業への派遣割合を8割以下に抑える法改正が2012年に行われ、派遣会社を傘下に持つメリットが薄れたことも売却の理由とされている。
1989年に設立されたパナソニックエクセルスタッフは、大手飲料会社や物流会社など、グループ外の幅広い業種にも技術者や事務職を派遣している。今年3月期の売上高は約640億円で、派遣登録者数は約31万4000人となっているという。
コメント
2012年10月1日より労働者派遣法改正法が施行された。正式名は、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律」から「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」に改正され、法律の目的にも、派遣労働者の保護のための法律であることが明記された。
もともと派遣会社を傘下に持つメリットとして、人件費の節約があった。しかし、派遣会社に対して系列企業への派遣割合を8割以下に抑えることが義務付けられた改正法(23条の2)により、そのメリットは薄められた。今後は、今回のパナソニックと同様のケースが増えていくのではないかと思われる。
関連コンテンツ
新着情報
- 弁護士
- 水守 真由弁護士
- 弁護士法人かなめ
- 〒530-0047
大阪府大阪市北区西天満4丁目1−15 西天満内藤ビル 602号
- 解説動画
- 浅田 一樹弁護士
- 【無料】国際契約における準拠法と紛争解決条項
- 終了
- 視聴時間1時間
- ニュース
- 生理休暇中に旅行、休暇の不正取得を繰り返した女性教諭が懲戒免職に2025.1.9
- 大阪府教育庁は2024年12月26日、生理休暇や介護休暇の不正取得などを常習的に繰り返していた...
- 業務効率化
- Mercator® by Citco公式資料ダウンロード
- セミナー
- 豊泉 健二 氏(古河電気工業株式会社 法務部 部長)
- 藤原 総一郎 氏(長島・大野・常松法律事務所 マネージング・パートナー)
- 板谷 隆平 弁護士(MNTSQ株式会社 代表取締役/ 長島・大野・常松法律事務所 弁護士)
- 【12/16まで配信中】CORE 8 による法務部門の革新:古河電気工業に学ぶ 人材育成とナレッジマネジメント
- 終了
- 2024/12/16
- 23:59~23:59
- 解説動画
- 江嵜 宗利弁護士
- 【無料】今更聞けない!? 改正電気通信事業法とウェブサービス
- 終了
- 視聴時間53分
- 業務効率化
- クラウドリーガル公式資料ダウンロード
- まとめ
- 独占禁止法で禁止される「不当な取引制限」 まとめ2024.5.8
- 企業同士が連絡を取り合い、本来それぞれの企業が決めるべき商品の価格や生産量を共同で取り決める行...
- 弁護士
- 大谷 拓己弁護士
- 弁護士法人 咲くやこの花法律事務所
- 〒550-0011
大阪府大阪市西区阿波座1丁目6−1 JMFビル西本町01 9階